目隠しされてどこへ行く
- 清乃 高沖
- 2015年12月11日
- 読了時間: 4分
田んぼの真ん中に、目隠しの人

空が美しいですね。
こちらは、12月6日に開催された
炎と食のカーニバル

先日
東京で活動中の女子大生チーム「manma(マンマ)」さんから6人の大学生が
長野県伊那市に、1日家族留学にいらっしゃいました。
市内5つの家庭が、大学生のホストファミリーになりました。
我が家にも2人×2日間、大学生が滞在。
こちらは、manmaの代表、新居さんと佐川さんです。

manmaさんの活動や、家族留学については
別の記事にまとめましたので、そちらがアップしたらぜひご覧ください。
せっかくmanmaさんもお越しになったことだし!
というわけで、市内の有志の皆さんが開催したのが、先の「炎と食のカーニバル」。
朝、大学生とともに、市内のとある公民館に集められた私たち。
大学生・ホストファミリー・市内の有志のかた・市内の高校生 やらが、30名ほど。
円になって手をつなぎ…

5つの班にチーム分け。
何をやるのかな?と思っていたら
なんと、目隠しで車に乗せられました。

到着した場所が、先の、だだっぴろい田んぼの中。

わがやは、長男・次男・増田さん(夫)・私の4人で参加しましたが
次男と私は同じチームで、ほかは別々。
夫や長男は、いったいどこへ連れていかれたのでしょう。。
なぞばかりですが、目隠しを外すと 1枚の黄色い地図を手渡され、車は去っていきました。私たち置き去りに。
ヒントは「地図にしるしのある民家に立ち寄ってゴールに来てね☆」と、これだけです。
地図を見たものの、目印の記載がない。
というか、田んぼばかりで目印となる物がそもそもない。
そして、いま立っているこの位置が、地図上のどこだかわからない…。(GPS不可)

なめていましたが、企画した人、どうやら本気です。
4歳男児(次男)がいるわがチームは、かなり不利ではないでしょうか。
東西南北、どちらに第1歩を踏み出せばよいかさえわからず
仕方ないので、そばにいた白菜畑のおばさまに聞いてみました。
白菜がおいしそう。

聞いているのは、京都から来ている大学生。
京都から来て、伊那市の畑のなかで迷子だなんて笑
白菜用の包丁がリアルです。

地元のおばさまも、この地図ではわからない とのことでしたが
なんとなーく、ゴールがあっちっぽい ということだけわかったので
歩きだしてみることにしました。
他に人もいないし、歩くしかない。
15分ほどいくと、いくつか家が見えてきました。
庭におじさまがいらっしゃったので、「立ち寄るように」と指示された場所について聞いてみると
「このちかくだよ」とのこと。やったー

おじさま、ありがとうございます(たまたま市の職員さんのおうちでした)
指示された民家へ。
といっても、知らないお家。いきなり入って大丈夫なのでしょうか。
「こんにちはー」

すると、家主のかたが出てきてくださいまして
「まってたよ」と、野菜やお肉を渡してくれました。
すごい、市民総出のミステリーツアー。
ゴールの場所を教えていただいて、歩いていくと…
ゴール地点で拍手喝采!
なんと。我らがチームが、ミッションクリアの第1位でした。

いやいや、1位だ。
と喜んで、建物の中へはいっていくと
まっていたのは、割烹着のおばさま・おじさま。たくさん。

「さー!どんどん手伝って~!!!」
と、いただいたばかりの野菜やお肉を洗ったり炒めたりして、
大調理大会がはじまりました。
他のチームも、それぞれの食材を別の民家でいただいて、どんどん集合してきます。
いただいた食材で作ったのは
五平餅(このあたりの郷土料理)

そば打ち

そしてトン汁(写真撮り忘れ)。
五平餅は、竹をつかって外でこんがりあぶります。
塗ってあるお味噌は、山椒入りなんですよ。みんな大好きな五平餅。

割烹着のおじさま・おばさまは、地元のシニア会のかたがた。
今回のmanmaさん来訪と、地元の子ども・高校生のためにと、
郷土料理を伝授しに、集まってくださったそうです。

総勢50人越えで、「いただきます」
まさに老若男女。そして都会も田舎もごっちゃまぜ。
多様性とはこのことだ。

この企画を仕切ったのは、傳田智子さん。
こんなことをできるのは、いつだって傳田さんです。すごい。(おとなりは娘さん♡)

そんなこんなの先週末でした。
移住してよかった。
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