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我が家は24時間暖房

  • 執筆者の写真: 清乃 高沖
    清乃 高沖
  • 2016年2月7日
  • 読了時間: 5分

長野県伊那市への移住で、心配な点TOP3にもはいる課題、

それは

冬場の寒さ*

地図で見ると、東京からそう遠くないですし、

北海道ほど北に位置しているでもないですし、新潟みたいに雪が深いわけでもない

寒いと言ってもたかが知れていると思われがちな長野県伊那市なのですが

いやいや、とんでもない。

まー寒いんです。

フィンランドのヘルシンキや、北海道にも冬場に滞在したことがありますが

長野県伊那市の寒さは、北国諸国に負けてない。

今年なんて、 -15度を記録しました。

←今年2月8日朝の気温

子どものころは、朝起きたら家の中も窓や水道が凍っていましたし

冬場は廊下を3歩素足で歩いたら、足がキンキンになりました。

せっかくお風呂に入っても、寝室に行くまでのわずかな時間で冷えてしまって眠れなかったですし

夜、お手洗いに行きたいな~と思っても、寒い廊下が嫌で我慢していました。

受験のころだって、部屋が寒くて鉛筆が持てないので、勉強をする1時間前に暖房をつけておく必要がありました。

そんな寒さです。

人一倍、寒さに苦手意識のある私は

寒いのが嫌で、東京に出た面もあるほど。

伊那市への移住は、寒さ対策が大きな課題でした。

寒いのは、いやだー。

けれども、色々考えたところでこれといった名案が浮かばず

床暖房でも入れるかー。くらいだったのですが

ちょうど家の設計段階で旅をしたフィンランドで、答えが見つかりました。

それは、これ

ちょっと見えにくいんですけれども、キッチンの向こう側に

白い縦の筋が見えますでしょうか。

これがフィンランドのヘルシンキで滞在したアパートメントの暖房装置です。

北欧フィンランドなのに、暖房はこれだけ。

室内に、ヒーターやストーブなどの火の気は一切ありませんでした。

これはパネルヒーターというもので、

筋に見えているのがパネル。

このなかに、温めたお湯(正確には不凍液)が通っています。

床暖房を壁にくっつけた感じですね。

お湯と言っても熱湯ではなく、50℃程度なので、触っても熱くありません。

もちろんヤケドの心配も無用。

ヘルシンキのアパートメントに入った時には

「げ。こんなに寒いのに暖房これだけ??どうしよう~」と困惑しましたし

実際、初日は寒かったです。

けれども、家の管理をしている人によると

この暖房はオフにする必要がないとのこと。

「でかけるときも、つけっぱなしでOKよ」と言っていました。

最初は半信半疑でしたが、2日目に「なるほどーこういうことか!」とわかってきました。

一度部屋が温まると、すっごく心地よくずーっと一定に暖かいんです。

つけっぱなしなので、公園や買い物から帰ってきても部屋はぽかぽか。

50度程度のお湯なので、火事の心配もありません。

お湯が通っているだけなので部屋の中の空気もクリーンです。

ストーブのように、子どもの火傷の心配をする必要もありません。

そしてなにより

部屋というのは、冷えてしまった空気を温めるのにずいぶんロスをしているのだ

とわかりました。

せっかく温まった部屋や空気を、外出の度に冷たくしてしまう無駄の大きなこと!

帰ってきてから温まるまでのあの不毛な時間。

家中が暖かい、すなわち寒い部屋や廊下がない!この快適さ!

ヘルシンキだけではありません。

お隣のバルト三国のひとつエストニアも、パネルヒーターのみでした。

外は極寒なのに、部屋の中は早朝も深夜もぬくぬくなんです。

ローマもヴェネツィアもトスカーナも、ぜんぶこの暖房装置でした。

我が家はこの暖房で家を建てることにしました。

今一度、メリットをまとめます。

☆家中ぜんぶが、朝も夜もずっと暖かい

 (トイレも洗面も寝室も!)

☆外出の度に、火の元をチェックしたり、再び暖房をつけたりが不要

☆よって、帰宅後もぬくぬく

☆サーモスタットがついているので、温度が一定

☆部屋の中の乾燥や空気の汚れがない

☆火を使わないので、子どもの火傷の心配もなし

☆同様に、火事の心配もなし。やがて高齢になる父の部屋にも安心

寒い地方の住人にとって、夢のような暖房です。

日本国内の取り扱いを調べると

メーカーさんがありました。ピーエスグループといいます。

近隣に、ピーエスさんを取り扱う設計事務所「哲デザイン工房」さんも見つかりました。

ぶらっとお話を聞きにいったら、いろいろなことを教えてくださいました。

パネルヒーター設置のいちばんのポイントは、家の断熱だそう。

断熱さえばっちりであれば、冬場の暖房代は、その他の暖房と変わらないくらいで運用できるとのことです。

そこでさっそく、建築家の先生や施工の業者さんに相談し

窓の断熱グレードをひとつUP。

家の断熱構造も見直しました。

そのうえで、パネルヒーターを導入。

窓のそばに配置して冷気をシャットアウトする方法などを、メーカさんにならって

家のあちこちに配置しました。

我が家の暖房はこれだけです。

ストーブも、ヒーターも、エアコンも、床暖も、こたつもありません。

でも

この冬、一度も寒い思いをしていません。快適ー

7段階あるお湯の温度も、普段は1(最も弱い)。

雨の日と夜だけ2にすれば、十分暖かいです。

最低気温が-15度を記録した日だけ、3に設定しました。

気になる暖房コスト。

我が家は、パネルヒーターに使う燃料に灯油を選んだのですが

先月(1月)の灯油代は26,000円でした。

この費用には、暖房以外にもお湯代(キッチンとお風呂)が含まれています。

比べる対象の昨年の冬のデータがないので、なんともいえませんが

長野県にお住いのみなさん、

お湯と暖房で26,000円って、いかがでしょう。

都内で過ごした昨年の冬も、お湯と暖房(ガスと電気)で20,000円強だったので

父との同居で1名増えていますし、わたしと夫が在宅勤務デーがあり

家で過ごす時間も増えていますし、なにより寒い地域で暮らしている割には、

低コストだなと感じています。

なお、導入のイニシャルコストは約200万円でした。

暖かさを試したい方は、ぜひ我が家にお立ち寄りください。

そして近隣のみなさま、暖房コストへのコメントもぜひお願いいたします。


 
 
 

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